当工房の装飾付きの楽器は、ほぼ90%以上、ご依頼者からのオーダーメイド。
この楽器も2015年にご注文を頂戴し2016年に完成。
1560年アンドレア・アマティの装飾ヴァイオリンの裏板、そのフルールドリスのデザインをほぼ踏襲しつつ、ご注文者のご意向をふまえて彩色は大胆でカラフル。
彩色する前の画像がブログにあります。
また、ボタン部はストラディヴァリ1683年「Cipriani Potter」(7/8サイズ、337.5)からデザインをお借りし、白蝶貝の螺鈿。この画像では見られませんが、指板上部ナットと表板下部サドルは象牙を使用。
フィッテイングはドイツTempel社のものを使用。ツゲのペグ、飾は「マンモス牙」でした。
このヴァオイリン「アスクレピオス」の名前の由来。医者の神様アスクレピオスがもつ杖に「知恵の象徴」としての蛇が絡みつく画がありますが、これによります。
ボディサイズは343cmで、いわゆるレディサイズの完全オーダーメイド。
西日本にお住まいの方からのご注文でした。