このヴァイオリンは裏板の上部および四つのつめの部分に装飾を施しました。
ノミを使用して彫りこんだ後黒色の樹脂をすりこんだものです。
ご注文者のご要望で上部の名前のうえには、さらに家紋(欧米でいえばエンブレムということでしょう)を装飾しましたがこの扇の家紋はさすがに細かすぎて彫り上げることは不可能でしたので、めんそう筆を使って描きあげました。
見た目以上にけっこうたいへんな作業。
ヴァイオリン裏板のボタン部分と対比して頂くと「扇の家紋」お分かり頂けると思います。
「扇」の家紋の拡大画像を載せました。