女性ヴァイオリニストのご注文。全体のアウトラインとfホールはstradivariusの黄金期の作の中でもとりわけ名高い“BETTS”(ベッツ)のコピー。名器と謳われるストラディヴァリ、フォルムにしてもfホールにしても実はかなり多様性をもっています。
“BETTS”に対しては私自身がとりわけ繊細で優雅なイメージをもっていましたので今回はご注文が女性ということもあり、このパターンを取り入れました。
表板は木目もかなり“BETTS”に近いものを使用。また表板は装飾のない、シンプルな作りです。
裏板のメープルはご本人のご希望もあり一枚板。
裏板上部の装飾はオリジナルデザインですが、「アヒル」が好きだとのことでこのようなデザインになりました。いつもより模様の線を一段細めにし、“BETTS”のイメージにあわせていっそう繊細な感じの装飾ヴァイオリンに仕上げたつもりです。